2019、2、24    降誕節第9主日礼拝     牧師 川﨑善三

「あなたの信仰」                  ルカ8:40~56

 イエスさまは、ガリラヤ湖畔の町カペナウムを拠点として活動しておられました。ガリ

ラヤ湖の対岸、ゲラサ地方で悪霊に取りつかれていた人を癒やされて、再びカペナウムに

帰ってこられました。人々はイエスさまが帰ってこられるのを待ち望んでいたので、イエ

スさまが帰られたと聞いて喜び迎えました。たくさんの人々がイエスさまの所にやってき

ました。その中に会堂司のヤイロという人がいました。ヤイロはイエスさまの足もとにひ

れ伏して、自分の家においでくださるようにとお願いしました。ユダヤ人の中の会堂司と

いう職は、町の有力者であることを意味しました。そういう人がイエスさまの足もとにひ

れ伏すということは、よっぽどの悩みを持っていたということです。ヤイロには十二歳に

なったばかりのひとり娘がいました。その娘が病に伏し、死にかかっていました。イエス

さまは、ヤイロの願いに答えて出かけられました。群衆もイエスさまの後に従っていきま

した。その途中で、またひとつの事件が起こりました。

群衆の中に十二年間も、長血を患っている人が紛れこんでいました。ふつうならば、この

人は一般の人の中に入っていくことが許されない人でした。しかし、この人は大胆にもイ

エスさまの所にやってきたのです。この人は病の癒しのために、どんなことでもしました。

多くの医者にかかりました。そのため自分の身代をみな使い果たしましたが、だれにもな

おしてもらえませんでした。ヤイロも、プライドを捨ててイエスさまにお願いしました。

この女性も最後の頼みの綱はイエスさまだけでした。この女性がイエスさまのうしろから

近寄って、み衣にさわりました。その瞬間、長血はたちまち止まってしまいました。この

人は、せめてみ衣にでもさわれば、私の病はなおしていただけるだろうと思ったからです。

イエスさまは、すぐに自分の内から力が出ていったことに気付かれて群衆の中で振り向き、

「わたしの着物にさわったのは、だれか」と言われました。弟子たちは言いました。「ごら

んのとおり、こんなにたくさんの群衆があなたに押し迫っていますのに、だれがさわった

かとおっしゃるのですか」しかし、イエスさまはさわった者を見つけようとして、見まわ

しておられました。女は隠しきれないと思ってふるえながら出てきました。そして、イエ

スさまにさわった訳と、さわるとたちまちなおったことを、みんなの前で話しました。群

衆は、この女性の十二年間の苦しみと悲しみに共感し、イエスさまがなおして下さったと

いう事に感動しました。イエスさまは女に言われました「娘よ、あなたの信仰があなたを

救ったのです。安心して行きなさい」イエスさまはこの人の信仰をほめてくださいました。

謙遜な心とその態度、そしてイエスさまに対する信頼が、イエスさまの内にあった癒しの

力が流れ出たのです。ヤイロの娘も一度死んだのですが、イエスさまが生き返らせてくだ

さいました。信仰とは、神に対するゆるぎない信頼です。私たちも、神さまに対してゆる

ぎない信頼をもって、より頼んでいきましょう。