2019、6、30       聖霊降臨節第4主日礼拝      牧師 川﨑善三

「主の訓練」                        申命記8:1~11

 申命記という言葉は「第二の律法」「律法の反復」という意味があります。モーセは、エ

ジプトから解放されたイスラエルの民を四十年間、荒野で導き、彼らと神さまとの間の仲

保者として民のためにとりなしてきました。そして、ヨルダン川を渡り、約束の地に入ろ

うとする人々に四十年の歳月を回顧して、これからも神の戒めを守り、その道を歩むよう

にと語ったのが、申命記です。彼はこれまでの過去を振り返り、彼らがいつも神さまの命

令に従わなかったということをよく知っていました。そこで、口をすっぱくして言いまし

た「わたしが、きょう、命じるこのすべての命令を、あなたがたは守って行わなければな

らない。」神の言われることを信じ、それに従って生きるならば幸いを得ることができ、あ

なたがたが入っていく地で、豊かな日々を過ごすことができるようになる。それでは、荒

野での生活というのは、どういう生活だったのでしょうか。「主はあなたを導いて、あの大

きな恐ろしい荒野、すなわち、火のへびや、さそりがいて、水のない、かわいた地を通り、

あなたのために堅い岩から水を出し、先祖たちも知らなかったマナをあなたに食べさせら

れた」(申命記8:15,16)人々は荒野での生活に耐えられなくなったとき、人々は神

とモーセにむかって、つぶやきました。「あなたがたは、なぜ、わたしたちをエジプトから

導き上って、荒野で死なせようとするのですか。ここには食物も水もありません」つぶや

きは、不信仰のときに出てきます。信仰を持っていたら出てきません。彼らは不平、不満

を口にしました。すると、火のへびが出てきました。へびは人々をかみました。たくさん

の人々が、へびにかまれて死にました。人々はモーセに言いました「わたしたちは主にむ

かい、またあなたにむかい、つぶやいて罪を犯しました。どうぞ、へびをわたしたちから

取り去られるように主に祈ってください」モーセは民のために祈りました。神さまはモー

セに青銅でひとつのへびを造り、それをさおの上に掛けなさいと言われました。「それを仰

いで見るならば、生きるであろう」へびにかまれた人々は、神さまのお言葉を信じて青銅

のへびを仰いで見ました。すると、へびの毒がとり去られて、みんながいやされ、助かり

ました。イエスさまはこの話から、こんなことを言われました。「ちょうどモーセが荒野で

へびを上げたように、人の子もまた上げられなければならない。それは彼を信じる者が、

すべて永遠の命を得るためである」(ヨハネ3:14)荒野で、青銅のへびを見上げた人々

は、みんな助かりました。それと同じように、イエスさまの十字架をわたしの罪の身代わ

りだと信じて見上げるならば、私たちも救われるのです。「主はマナをあなたがたに食べさ

せられた。それはあなたを苦しめ、あなたを試みて、ついにはあなたをさいわいにするた

めであった」主は、私たちを訓練し、信仰を強くしようとされます。主に責められるとき、

弱り果ててはなりません。