2019、9、15    聖霊降臨節第15主日礼拝      牧師 川﨑善三

「御国を求めなさい」    ルカ12:22~34  

わたしたちは、どれだけたくさんの物や財産があれば、心が安心するのでしょうか。

イエスさまのところには、いつもたくさんの人々が集まってきていました。その群衆の中

のひとりが、イエスさまにお願いしました。「先生、わたしの兄弟に、遺産を分けてくれ

るようにおっしゃってください」兄が父の遺産のほとんどを取ってしまって、他の兄弟に

分け与えないと言うようなことが、よくありました。かまどの下の灰までも、みんな私の

ものだと言ったそうです。イエスさまは、この人に答えて言われました「人よ、だれがわ

たしをあなたがたの裁判人または分配人に立てたのか」イエスさまは、この世の中で起る

トラブルの裁判人ではありません。まして、相続する財産の分配人でもありません。そし

て、言われました「あらゆる貪欲に対して警戒しなさい」私たちの心の中には、いろいろ

な欲望がありますが、中でも貪欲は最後まで私たちの心の残る根強い欲望です。あれも欲

しい、これも欲しいと私たちはいつも思ってしまいます。そこで、イエスさまはひとつの

たとえを話されました。ある金持ちの畑が豊作になりました。この人は、心の中で考えま

した「どうしようか。わたしの作物をしまっておく所がない」予想外、想定外のことが起

ったのです。そこで、こうしようと思いました「さあ、わたしの倉を取りこわし、もっと

大きいのを建てて、そこに穀物や食料を全部しまい込もう」たくさんの収穫があったので

すから、倉に入らないものは貧しい人々に分けてあげようというような考えを持ちません

でした。みんな自分のものにしようとしたのです。「そして自分の魂に言おう。たましい

よ、おまえには長年分の食糧がたくさんたくわえてある。さあ、安心せよ。食え、飲め、

楽しめ」そのようなたくさんの食糧が、その人にとって必要だったのでしょうか。神さま

は言われました「愚かなものよ、あなたの魂は今夜のうちにも取り去られるであろう」た

くさん蓄えられた食糧を食べることなく、この人は死んでしまいました。この事を話され

たうえで、イエスさまは、私たちにどのように生きるべきかを教えて下さいました。

「何を食べようかと、命のことで思いわずらい、何を着ようかとからだのことで思いわず

らうな」思いわずらいから解放されなさい。私たちが、この地上でいろいろな思いわずら

いをもって生きるならば、神さまが望んでおられるような生き方ができなくなりますよと

言うことです。私たちは方向違いのことばかりしているのです。食べること、飲むこと、

着ることについて、それらのものを与えて下さる神さまの方を見るのではなく、自分で多

くのものを求め、貯え、人に分けることをせず、自分のためだけに宝を蓄えようとするの

です。「まず、神の国と神の義を求めなさい」私たちが求めるべきものは、地上のもので

はありません。御国を求めるのです。神について関心をいつも持っていなさいと言うこと

です。そうすると、神さまは私たちに、今、何をするべきかを教えて下さいます。