2019、11、10     降誕前第7主日礼拝     牧師 川﨑善三

「行く先を知らないで」                創世記12:1~9

 神さまはアブラハムを選び、その子孫から救い主が生まれました。アバラハムはカルデ

ヤのウルに住んでいました。その町は、チグリス・ユ-フラテス川の下流にありました。

大きな川は、肥沃な土を上流から運んできます。そのため川の周辺は農作物が豊かでいろ

いろな食物を収穫することができました。中でも、とうもろこしは多くの収穫をあげ、な

つめやしは大きな実を木につけ、野生のざくろ、りんご、ぶどう等の果物類も豊富でした。

また、緑の牧草地は家畜や羊の群を養うために格好の居住地でした。ここに住む人々は豊

かさの中に暮らし、自分のしたい放題のことをして生活していました。そして、たくさん

の偶像をまつり、自分の欲望のままに生きていました。彼らの悪と放縦は、再び神の審き

を受けなければならないような状態にさしかかっていました。神さまはこの悪の進行をく

いとめ、私たち人間を救うために急いでなんらかの方法を講じなければならないと思われ、

計画を立て、それを実行に移されました。そして、ひとりの人を選び、その人にご自身を

現されました。「時に主はアブラムに現れて言われた『わたしはあなたの子孫にこの地を与

えます』」(創世記12:7)アブラハムはその生涯において、何回も神さまの顕現に会っ

た人です。その最初は、彼が七十五歳のときです。「あなたは国を出て、親族に別れ、父の

家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを

祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう」(創世記12:1,

2)今もなお、神さまは私たちの魂に語りかけ、その御心を示し「罪と汚れに満ちたとこ

3)ろから出て行き、彼らから離れなさい」と言われます。ルタ-もカルヴィンも、この

4)御声を聞き、従いました。アブラハムも、彼に現れた神さまからこの御言葉をいただ

5)き、カルデヤのウルを出て、カナンの地にやってきました。一族郎党を伴っての大移

6)動です。その旅の安全のすべての責任は、アブラハムにあります。族長としての心労

7)も大変だったと思います。アバラハムはカナンの地にやってきて、神さまが示された

8)地であると確信しました。そんなとき、神さまが彼に現れて言われたのです。「わたし

9)はこの地をあなたの子孫に与えます」アブラハムは、彼に現れた神さまのために、そ

10)の所に祭壇を築きました。神さまを礼拝したのです。神さまを信じる人々は、神を

11)礼拝します。どこで礼拝をするのでしょうか。「あなたがたが、この山でも、またエ

12)ルサレムでもない所で、父を礼拝する時がくる」(ヨハネ4:21)イエスさまは、

13)サマリヤの山でもなくエルサレムでもない所で、神を礼拝する時が来ると言われま

14)した。霊とまことをもって礼拝するならば、そこが神の神殿となり神の宮となると

15)言われたのです。私たちは家庭でも職場でも、事務室でも神さまを礼拝することが

できます。そして、どんな時でも礼拝する人々を、神さまは祝福して下さいます。