2019、12、15     待降節第3主日礼拝        牧師 川﨑善三

「受胎告知」                        ルカ1:26~38

 神さまは救いのご計画を立て、それを実行するに及んで粛々と事を進めていかれます。

神さまが行われようとすることを止めるものは、ひとりもいません。「今よりわれは主なり。

われ行わば誰かとどめることを得んや」(イザヤ43:13)とあるとおりです。

ザカリヤとエリサベツに男の子誕生の御使のお告げがあってから、六か月目のことです。

ガリラヤのナザレという町に住むマリヤというおとめのもとに御使ガブリエルが、神か

らつかわされました。マリヤは、ダビデの子孫であるヨセフという人のいいなづけにな

っていました。御使はマリヤに言いました「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと

共におられます」マリヤは少なからず、とまどい、胸騒ぎがしました。神さまを信じ

者は、主は共におられるということを信じていますが、マリヤもそう思っていたでしょう。

そこへもって、わざわざ「主があなたと共におられます」と言われたので、それはどう

いう事だろうかといぶかしく思いました。しかし、これからのち、マリヤの経験する苦

しみ、悲しみに耐えていくためには、主が共にいてくださると言う事がどれほど幸いな

ことかを彼女は知ることになります。「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいた

だいているのです。見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエス

と名づけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう」

マリヤから生れる子が特別な子であり、このお方は神の子であると御使は言いました。

マリヤはこの子が救い主キリストであるという事がわかりました。しかし、マリヤこの

使のことばを、ああ、そうですかと受け入れことはできませんでした。彼女は、ヨセフ

と結婚していましたが、同棲してはいませんでした。だから、子を産むなんて、とんで

もない事だったのです。御使は言いました「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があ

なたをおおうでしょう。それゆえに、生まれ出る子は聖なるものであり、神の子と、と

えられるでしょう」預言者イザヤは、救い主がおとめから生れると預言していました。

そのことばが、成就するのです。御使は、マリヤの親族エリサベツも妊娠していること

を伝え、こう言いました「神には、なんでもできないことはありません」御使は、マリ

ヤにこのことばを受け入れるかどうかの決断を迫りました。マリヤは、いいなづけのヨ

セフがどう思うだろうかと考えました。また、妊娠が公けになっていけば、最悪の場合、

死ぬことも覚悟しなければなりませんでした。マリヤは、すべて神さまにお任せすると

いう信仰をもって答えました。「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身に成り

ますように」神さまを信じる信仰がなければ言えない言葉です。神さまは、死を覚悟し

たマリヤをそのままにしておかれるはずがありません。ヨセフにも御使をつかわし、事

真相を知らせてくださいました。ヨセフは御使の言葉を聞いて、安心してマリヤを妻と

して迎えました。マリヤはヨセフが受け入れてくれた事によって死をまぬかれ、人々の

前で見せしめにされることはありませんでした。神さまにすべてを明け渡し、信頼し、

おまかせしていくところに神の栄光は、現されます。