2020、2、2       降誕節第6主日礼拝        牧師 川﨑善三

「新しい神殿」                    ヨハネ  2:13~25

  私たちは外観を見て、ものの良しあしを判断するところがあります。ユダヤ人にとって

エルサレムに建てられていた神殿は、彼らの誇りでした。ある時、イエスさまの弟子のひ

とりが言いました「先生、ご覧ください。なんという見事な石、なんという立派な建物で

しょう」この時の神殿はヘロデ大王の建てたもので、建てるのに四十六年もかかりました。

そもそも、エルサレムに建てられた神殿の最初のものは、ソロモン王が建てた神殿がそれ

でした。紀元前千年ごろ、ソロモン王は七年かけて神殿を建てました。二番目の神殿は、

紀元前五百年ごろ、ゼルバベルやエズラによって建てられました。そして、イエスさまの

時代のものは、三番目にあたります。

さて、イエスさまは過越の祭が近づいたので、エルサレムに上られました。エルサレムの

神殿はこの時、神聖な場所ではなくなっていました。宮の庭には商売人が居座っていまし

た。牛、羊、はとを売る者、両替をする者などが、宮の庭にすわり込んでいました。その

際、両替の手数料を取る人たちがいたということです。イエスさまは、なわでむちを造り、

牛も羊もみな宮から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台をひっくり返して言われ

ました「これらのものを持って、ここから出て行け。わたしの父の家を商売の家とするな」

イエスさまが、宮をきよめられたという事件です。イエスさまが神殿から商売人を追い出

した事によって被害を受けたのは祭司長たちでした。彼らから、あがりをもらっていたの

ですから。ユダヤ人は言いました「こんな事をするからには、どんなしるしをわたしたち

に見せてくれますか」このとき、イエスさまは、ご自身が神からつかわされた者であると

のしるしを、彼らに表すことはなさいませんでした。ただ、お言葉によって、わたしは神

の子であるということをあかしされたのです。「イエスは彼らに答えて言われた『この神殿

をこわしたら、わたしは三日のうちに、それを起こすであろう』」これを聞いた人々は、訳

がわかりませんでした。四十六年もかかって建てた神殿を打ち壊して、三日で建て上げる

と言っていると思ったからです。しかし、イエスさまはご自分のからだが神殿であると言

われたのです。弟子たちは、イエスさまがよみがえられたとき、この言葉を思い出して聖

書とイエスさまのこの言葉とを信じました。イエスさまはご自身を神の宮、神殿であると

言われたのです。わたしは新しい神殿をあなたがたのために建てると言われたのです。

「わたしたちは、イエスの血によって、はばかることなく聖所にはいることができ、彼の

肉体なる幕をとおり」(ヘブル10:19、20)イエスさまのお体、すなわち新しい神殿を

通って、私たちは神に近づくことができるようになりました。イエスさまの血を携えて聖

所に入り、神さまにまみえさせていただきましょう。