2020、5、10      復活節第5主日礼拝       牧師 川﨑善三  
  「真理の御霊が来る」              ヨハネ16:1~15

 最後の晩餐の席でイエスさまがお話しになった事を、ヨハネは私たちに伝えてくれます。

ヨハネ福音書十三章から十七章までの記録が、それです。さて十六章には、どんなことが

記されているのでしょうか。イエスさまはご自分が父なる神のみもとに帰られたあとに起

こる、数々の出来事についてお話しになりました。

まず、弟子たちに対する迫害が起ると言われました「人々はあなたがたを会堂から追い

出すであろう。更にあなたがたを殺すものがみな、それによって自分たちは神に仕えて

いるのだと思う時が来るであろう」会堂から追い出されると言うことは、神を信じてい

ない人として扱われると言うことでした。それは異邦人と同じだとみなされることでした。

町や村で、弟子たちは相手にされなくなるという社会的な差別を受けることでした。さ

らに、弟子たちへの迫害はエスカレートしていき、命を奪われることもあると、イエス

さまは言われました。最初の殉教者となったのは、ステパノという人でした。「ああ、強

情で、心にも耳にも割礼のない人たちよ。あなたがたは、いつも聖霊に逆らっている。

それは、あなたがたの先祖たちと同じである」(使徒行伝7:51)ステパノのこの言葉を

聞いた人々は、自分たちが神に逆らっている者だと言われたので、逆上しました。自分

たちほど熱心に律法を守っている者はいないと思っていたからです。それで、人々は激

しく怒り、ステパノを町の外に引き出して、上着を脱いで石を投げつけました。人々は、

サウロと言う若者の足もとに上着を置きました。この時、サウロ、のちのパウロはステ

パノを殺すことに賛成していました。

それでは、どうして、そのような迫害が今まで起きなかったのでしょうか。「これらのこ

とを初めから言わなかったのは、わたしがあなたがたと一緒にいたからである」イエス

さまが弟子たちと共におられた時は、イエスさまが弟子たちを守って下さったので、大

丈夫だったのですが、イエスさまがいらっしゃらなくなった途端、「彼らの時」が来て迫

害が始まったのです。しかし、イエスさまは迫害が起こったときには、あなたがたの所

に、助け主(ご聖霊)が来て下さるから、あなたがたはその試練に耐えることができるし、

また試練を乗り超えていくことができると言われました。イエスさまは、復活なさった

後、四十日間、たびたび弟子たちの前に、ご自身を現されて、よみがえられたことを示

して下さいました。そして、彼らの見ている前で、天に上げられ、父なる神のみもとに

昇っていかれました。そして、それから十日後、ご聖霊が弟子たちの上にお降りになっ

たのです。

「真理の御霊が来る時には、あなたがたをあらゆる真理に導いてくれるであろう」ご聖

霊は、「真理の御霊」と言われ、わたしたちをあらゆる真理に導いて下さいます。わたし

たちを神の子として整え、聖別して下さるのも、ご聖霊です。わたしたちは、心の中に

余計なものを、たくさん持っています。その余計なものがあることを指摘して手放しな

さいとお迫りになる御方が、ご聖霊です。ご聖霊のお示しに従い、手放さねばならない

ものを手放して、神さまに喜ばれる者となりましょう。