2020、5、17      復活節第6主日礼拝        牧師 川﨑善三

「神からこられたかた」                 ヨハネ16:25~33

ユダヤ人は、聖書の民として知られています。それは彼らが聖書の真理を信じていると

言うことです。それでは、聖書に記されている真理とは何かということです。聖書には、

まことの神がおられて、天地万物をお造りになったと言うことが示されています。そし

て、

ユダヤ人は、神さまから特別に選ばれて祝福を受ける民であると信じています。それから、

自分たちを祝福し、この世のすべての苦難から救って下さる御方、キリストが来て下さる

と信じています。キリストという言葉は、救い主と言う意味があります。ユダヤ人の歴史

の中で、彼らを救った人が何人かいますが、その人々はキリストと呼ばれます。エジプト

から人々を導き出したモーセは、彼らにとって、キリスト・モーセでありました。

 イエスさまがお生まれになった今から二千年前の状況は、救い主が来て下さってローマ

の支配から解放してくれることを、ユダヤ人が待ち望んでいた時代でした。イエスさまは

そのような状況の中でこの世に来て下さいました。「わたしは父から出てこの世に来たが、

またこの世を去って、父のみもとに行くのである」(ヨハネ16:28)イエスさまは、この

世に来られた目的をよくわかっておられました。イエスさまはご自分のことを人々に正し

く知ってもらうために、その言葉と行いによって、神からつかわされた者であると言うこ

とをお示しになりました。イエスさまはキリストであると言うことの証として、どんなこ

とをなさったのでしょうか。「イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行い、その

栄光を現された。そして弟子たちはイエスを信じた」(ヨハネ2:11)結婚式での奇跡です。

イエスさまと弟子たちは、招待客として、その結婚式に出席していました。ところが、ぶ

どう酒がなくなってしまうと言う大失態が生じたのです。しかし、イエスさまは水をぶど

う酒に変えることによってその急場を助けて下さいました。また、花婿の失敗を助け、結

婚という人生の大事な出来事を、神さまは祝福して下さったのです。「その栄光を見た」最

初の弟子たちは、イエスさまが救い主であると言うことを信じました。イエスさまは他に

も数々の不思議をもって、ご自身が神からつかわされた者であると言うことを、人々にお

示しになりました。

「このことによって、わたしたちはあなたが神からこられたかたであると信じます」(ヨハ

ネ16:30)イエスさまが、神からこられた方であると信じる、これが信仰の第一歩です。

救いは、人から来るのではありません。神から来るのです。イエス・キリストから来るの

です。「すべての人を救う神の恵みが現れた」(テトス2:11)イエスさまを信じる人は救

われるのです。