2020、5、24       復活節第7主日礼拝        牧師 川﨑善三

「聖霊がくだる時」                     使徒行伝1:1~11

イエスさまは、最後の晩餐の席で弟子たちにこう言われました「わたしは父から出てこ

の世にきたが、またこの世を去って父のみもとに行くのである」イエスさまの三十三年

におよぶ地上での生涯は、救い主として生きてこられた一生でした。特に、三十歳から

始まった公生涯は、神からつかわされた者として福音を宣べ伝える献身のご生涯でした。

その生涯が今まさに終わろうとしているのが、使徒行伝一章にしるされている時にあた

ります。

「イエスは苦難を受けたのち、自分の生きていることを数々の確かな証拠によって示し、

四十日にわたってたびたび彼らに現れて、神の国のことを語られた」(使徒1:3)   

 イエスさまは十字架にかかり、死んで三日目によみがえられました。そして、弟子たち

に自分の生きていることを確かな証拠によって示されました。弟子たちの集まっている部

屋に現れ、彼らの前で焼いた魚のひときれを食べられました。エマオへ行く途上のふたり

の弟子に現れ、よみがえられたことを証しされました。また、ガリラヤ湖畔で漁からもど

る弟子たちのために食事の準備をして待っていて下さいました。「四十日にわたって、たび

たび彼らに現れて」と言うことは、そういったこと、すべてを指しています。弟子たちは

その時、イエスさまが十字架にかかられる前に話された神の国の教えとその意味を、イエ

スさまから直々説明していただくことができました。ですから、弟子たちがイエスさまが

語られたたとえを、人々に話すときにはその正しい説きあかしをすることができたのです。

そして、イエスさまは弟子たちと食事を共にしているとき、彼らにお命じになりました。

 

「エルサレムから離れないで、かねてわたしから聞いていた父の約束を待っているがよい。

すなわち、ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは間もなく聖霊によって、バ

プテスマを授けられるであろう」父なる神は、あなたがたに助け主を送って下さる、わた

しが父のみもとに行けば、その御方があなたがたの所に来てくださる。だから、エルサレ

ムから離れないで、助け主があなたがたの所に来てくださるまで待ちなさいとイエスさま

が言われたのです。弟子たちは、このイエスさまの言葉をしっかりと受けとめ、エルサレ

ムで聖霊のバプテスマを授けられるまで待とうと覚悟しました。イエスさまは言われまし

た「聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて、エルサレム、ユダヤとサマ

リヤの全土、さらに地のはてまで、わたしの証人となるであろう」ご聖霊は、弱いわたし

たちを強くしてくださいます。イエスはキリストであると人前で語る勇気のない者たちが、

まったく変えられます。身の危険があった時代に命を捨ててイエスはキリストであると証

する力が与えられるのです。福音は、世界のはてまで伝えられるべきものであります。