2020、7、26      聖霊降臨節第9主日礼拝       牧師 川﨑善三

「命のパンである」                     ヨハネ6:22~35

 イエスさまが行われた奇跡で、最も大きな奇跡はパンの奇跡です。この奇跡は四つの福

音書に記されていることからも、その偉大さがわかります。それとは別に他にもいろいろ

な奇跡を行っておられます。イエスさまは、ユダヤ人の祭でエルサレムへ上られました。

羊の門のそばにベテスダの池があり、そのほとりで身を横たえていた病人を癒されました。

そのときユダヤ人たちは、イエスさまを責めて言いました「安息日に、このようなことを

するのはよくない」イエスさま言われました「わたしの父は今に至るまで働いておられる。

わたしも働くのである」ユダヤ人は、この言葉を聞いてイエスさまを殺そうと計るように

なりました。イエスさまが神を自分の父と呼んで、自分を神と等しいものとされたからで

す。イエスさまは彼らの殺意を察知して、ガリラヤに帰ってこられました。

ガリラヤで多くの病人を癒されたのを見て、大勢の群衆がイエスさまの所にやってきまし

た。イエスさまは山に登って人々にお話しになりました。人々は、時間のたつのも忘れて、

熱心にイエスさまの言葉に耳を傾けました。やがて、時も遅くなり夕暮れが迫りつつあり

ました。弟子たちは言いました「ここは寂しい所でもあり、もう時も遅くなりました。み

んなを解散させ、めいめいで何か食べる物を買いに、まわりの部落や村々に行かせてくだ

さい」ところが、イエスさまは「あなたがたの手で食物をやりなさい」と言われたのです。

ピリポは言いました「二百デナリのパンがあっても、足りないと思います」

わたしたちも、ピリポと同じ考え方をします。問題の解決を、自分で計算して不可能だ

と判断するのです。アンデレが言いました「ここに大麦のパン五つと、さかな二匹を持

っている子どもがいます。しかし、こんなに大勢の人では、それが何になりましょう」

ひとりの子どもが、自分の弁当をイエスさまにお献げしたのです。イエスさまはこの献

げものを大変喜ばれました。イエスさまは、パンをとり、感謝して人々に分け与えられ

ました。さかなも同様にして、分け与えられました。みんなが満腹し、弟子たちがパン

くずを集めると、十二のかごにいっぱいになりました。人々は、イエスさまがなさった

このしるしを見て「ほんとうに、この人こそ世にきたるべき預言者である」と言いまし

た。

イエスさまは、人々が自分をとらえて王にしようとしていると知って、山に登られました。

それから、カペナウムに帰られました。群衆はそこに押しかけてきたのです。「よくよく、

あなたがたに言っておく。あなたがたがわたしを尋ねてきているのは、しるしを見たため

ではなく、パンを食べて満腹したからである」わたしたちは食べることの心配を、いつも

しています。しかし、イエスさまは「朽ちる食物のためではなく、朽ちない食物のために

働くがよい」と言われました。神さまのために働くことは、朽ちない食物のために働いて

いるのです。人々は言いました「わたしたちの先祖は荒野でマナを食べました。

それと同じように、わたしたちにパンをください」すると、イエスさまは言われました「わ

たしが命のパンである。わたしに来るものは決して飢えることがない」主のお言葉を糧と

していただきましょう。