020、9、20      聖霊降臨節第17主日礼拝       牧師 川﨑善三

「イエスの声に聞き従う」                  ヨハネ10:22~39

 

 イエスさまが、十字架にかかられる時が近づいていました。ユダヤ人は不安の中に置か

れていました。それは、彼らがイエスさまをキリストであると信じていなかったからです。

ユダヤ人たちは、イエスさまを取り囲んで言いました「いつまで、私たちを不安のままに

しておくのか。あなたがキリストであるなら、そうとはっきり言っていただきたい」イエ

スさまは、いつもご自身が神からつかわされた者であり、神の子であることをあかしして

おられました。しかし、ユダヤ人たちはそれを信じなかったのです。その理由として、イ

エスさまはこう言われました「あなたがたが信じないのは、わたしの羊でないからである。

わたしの羊はわたしの声に聞き従う。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしについて

来る」私たちは、イエスさまの声を聞いて、これは救い主の声だとわかり、イエスさまの

あとについていきます。イエスさまの羊でない人々は、イエスさまの声を聞いてもついて

いくことをしません。

 それでは、神さまは、どんな語りかけをしてくださったのでしょうか。「人とその妻とは、

主なる神の顔を避けて、園の木の間に身を隠した。主なる神は人に呼びかけて言われた『あ

なたはどこにいるのか』」(創世記3:8、9)神さまの戒めを聞かず、善悪を知る木から取っ

て食べた彼らに、神さまは語りかけて、どこにいるのかと言われたのです。今も、神さま

はわたしたちに声をかけて言われます「あなたはどこにいるのか」罪びとである私たちは、

いつも神さまからお叱りを受け、罰せられると、びくびくして逃げまわっているのです。

しかし、神の声を聞いてしっかりと受け止め、答えることのできる人もいます。「ここにわ

たしがおります。わたしをおつかしください」預言者イザヤは、神さまの臨在の前に引き

出されて、自分が汚れたくちびるの者で、汚れたくちびるの民の中に住む者であることが

わかりました。そして、言ったのです「汚れたわたしが、万軍の主なる神を見たのだから、

わたしは滅びてしまう」しかし、神さまは天の使をつかわして、イザヤの汚れをきよめ、

その罪を赦して下さいました。すると、神さまの御声が聞こえてきました「わたしはだれ

をつかわそうか。だれがわれわれのために行くだろうか」神さまは、神にそむき悪いこと

ばかり行っている人々を救うために「だれが、わたしのかわりに行ってくれるだろうか」

とつぶやかれたのです。イザヤは、この神のつぶやきを聞いたのです。

 イザヤと同じように、神の御声を聞いた預言者がいます。預言者エリヤは、イザベルと

いう女性の脅迫の言葉に驚き、自分の命を救うために逃げ出し、ホレブの山のほら穴に隠

れていました。神さまは彼に言われました「エリヤよ、あなたはここで何をしているのか」

神さまは、ほら穴から出て、山の上でわたしの前に立ちなさいと言われました。神さまは

エリヤの前を通り過ぎられました。大きな強い風が吹き、山を裂き、岩を砕きました。し

かし、主は風の中におられませんでした。地震の中にも、火の中にも、主はおられません

でした。火ののちに、静かな細い御声が聞こえてきたのです。