2020、12、13     待降節第3主日礼拝      牧師 川﨑善三 
  「罪から救う者」                    マタイ1:18~25

                        

クリスマスの出来事は、いつから始まったと言えるでしょうか。聖書全体から見るなら

ば、世の初めに神さまがご計画されたと言えるわけですから、クリスマスは世の初めか

ら定められていたと言うことができます。こういう御言があります。「時の満ちるに及ん

で、神は御子を女から生れさせて、おつかわしになった」(ガラテヤ4:4)

「時の満ちるに及んで」とは、神さまがご計画されたその時が、やってきたと言うことで

す。天の使たちは、今か今かとその時を待っていました。樽に水がいっぱいになり、その

水が溢れ出るその瞬間を、待って待ってしていた、そして、ついにその時が来たと言うの

です。御使が、ナザレという町のマリヤと言う一処女のもとに来ました。マリヤは、この

時ヨセフという人と結婚することになっていました。御使はマリヤに言いました「恵まれ

た女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」マリヤは、それはどういう意味であ

ろうかと訝しく思いました。「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいている

のです。見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさ

い」(ルカ1:30、31)私たちが、神さまからいただくものは、すべてが恵みです。恵みな

らざるものは、ひとつもありません。マリヤが受けようとしていた恵みは、女性として特

別に選ばれたという恵みです。マリヤは言いました「どうして、そんな事があり得ましょ

うか。わたしにはまだ夫がありませんのに」結婚していないわたしが、男の子を産むなん

てそんな事があり得ましょうかと、彼女は言ったのです。しかし、御使は「聖霊があなた

に臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生れ出る子は聖なるも

のであり、神の子と、となえなれるでしょう」イエス・キリストの誕生は、聖霊なる神の

働きによるものでした。すなわち、神の御力によって、おとめが身ごもって、男の子を産

むのです。神さまは、もうひとつ大事な亊をなさって下さいました。それは、マリヤのい

いなづけヨセフにも、この事を知らせることでした。ヨセフは悩んでいました。それは、

いいなづけのマリヤが妊娠したということを知ったからです。まだ、結婚していない女が

身重になったということがわかれば、石打ちの刑によって処刑される可能性がありました。

そこで、ヨセフの考えたことは、一度、結婚して、そののち離縁したならば、マリヤの命

は助かると思いました。ヨセフが、この事を思いめぐらしていたとき、主の使が夢に現れ

て言いました「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その

胎内に宿っているものは聖霊によるのである。彼女は男の子を産むであろう。その名をイ

エスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」

(マタイ1:20、21)ヨセフはこの時、聖書の言葉が成就するということを悟りました。「見

よ、おとめがみごもって、男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであ

ろう」これは、預言者イザヤが預言した言葉です。イエスさまの父となったヨセフ、そし

て母となったマリヤ、このふたりを選び、そのみわざを行われた父なる神。神さまは、神

を信じる人々と共に働いて、今も救いのみわざを行っておられます。