2020、4、5        受難週主日礼拝        牧師 川﨑善三

「十字架」                     ヨハネ18:28~40

イエスさまが神の子キリストであることを証しするために、4つの福音書が書かれまし

た。「これらのことを書いたのは、あなたがたがイエスは神の子キリストであると信じる

ためであり、また、そう信じて、イエスの名によって命を得るためである」(ヨハネ20:

31)ヨハネ福音書は、4つの福音書の最後に書かれました。ヨハネは、イエスさまが十

32)字架にかかられる受難週の出来事について、一番詳しく書いています。それは、ヨ

33)ハネが身近で見た出来事であったからです。ヨハネはそれらの出来事の目撃者であ

34)ったからです。

イエスさまは、ゲッセマネの園で捕縛されました。祭司長や長老たちの下役は、イエス

さまをとらえていき、大祭司カヤパのしゅうとアンナスの家で裁判が始まりました。真

夜中に行われたこの裁判は、違法の裁判でした。この時、ユダヤ人の最高議会の議員の

メンバーであるニコデモとアリマタヤのヨセフには招集がなかったようです。「さて、祭

司長たちと全議会とは、イエスを死刑にするために、イエスに不利な証拠を見つけよう

とした」(マルコ14:55)この裁判は、最初からどのような判決が出るかが決まってい

ました。何とかして、イエスを殺したいという強い思いをもって祭司長たちは偽証する

人たちを用意して証言させました。しかし、イエスさまが悪いことをしたという証拠を

あげることができませんでした。最後に、大祭司カヤパが言いました「あなたは、ほむ

べき者の子、キリストであるか」イエスさまは、この問いかけには答えざるを得ません。

「わたしがそれである。あなたがたは人の子が力ある者の右に座し、天の雲に乗って来

るのを見るであろう」イエスさまは「わたしがそれである」と言われました。それは「わ

たしは神である」と言われたのと同然の言葉でした。大祭司は「これ以上のけがし言葉

はない」と言って、イエスは死刑にあたると断罪しました。そして、刑の執行のために

イエスさまを総督ピラトのもとに連れて行きました。大祭司の家で行われた裁判が終わ

り、総督ピラトの官邸に着いたときは、すでに夜が明けていました。

ユダヤ人たちはイエスを死刑にしろと訴えます。しかし、ピラト自身がイエスさまに尋

問して調べますが、なんの罪も見つけることができませんでした。ピラトはイエスさま

を許そうとしました。ピラトはユダヤ人の所に姿を現して、こう言いました「わたしに

は、この人になんの罪も見いだせない。過越の時には、わたしがあなたがたのために、

ひとりの人を許してやるのが、あなたがたのしきたりになっている。ついては、あなた

がたはこのユダヤ人の王をゆるしてもらいたいか」すると、祭司長たちに買収された群

衆は、大声で叫びました。「その人ではなく、バラバを」。イエスさまは、ここでも極悪

人バラバの身代わりとなって死んでくださったのです。「主は、わたしたちのためにい

のちを捨ててくださった。それによって、わたしたちは愛ということを知った」(Ⅰヨ

ハネ3:16)