2021、1、17       降誕節第4主日礼拝       牧師 川﨑善三

                  荒野にて                                    マタイ4:1~17

私たち、人間がどのようにして、神から離れてしまったかと言うことは創世記3章に、

へびがエバを誘惑したという出来事から始まったと記されています。さて、イエスさま

はヨルダン川でヨハネからバプテスマを受け、ご聖霊が下られたということを自覚され

ました。また、天から声があり「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者であ

る」との父なる神の信任のおことばを頂戴しました。さあ、これから伝道だと思いきや、

イエスさまはご聖霊によって荒野に導かれました。その目的は悪魔に試みられるためで

した。

ひとりの人間としてお生れになったイエスさま、バプテスマを受け、聖霊に満たされ、

さあこれからだと言う前にサタンの誘惑にあわれたということは、大変、大事なことで

す。

人はみな、神から離れて罪を犯し、悪魔の奴隷になっています。そんな私たちの罪をゆ

るし、悪魔の奴隷から解放するために、イエスご自身が悪魔に勝利される必要があった

わけです。そのために、イエスさまはご聖霊に導かれて荒野に行かれました。そして、

40日40夜、断食なさったのです。40という数字は、聖書では意味のある数字です。

モーセは、シナイ山で40日40夜、神と共にあり、律法を授かりました。

そののち、イエスさまは空腹であるのを、その身に憶えられました。私たちは物事に集中

すれば、そのほかの事は忘れてしまうことがあります。イエスさまも、40日間何も食べ

ず、何も飲まずに過ごされましたが、その間の日数はあっと言う間に過ぎてしまったこと

でしょう。そして、40日が過ぎて、空腹であることに気づかれました。すると、試みる

者がきて言いました「もしあなたが神の子であるなら、これらの石がパンになるように命

じてごらんなさい」悪魔は、イエスさまが神の子キリストであることを知っていました。

ペテロやヨハネがイエスさまを信じるようになるのは、ずいぶん、後の事です。しかし、

悪魔は最初から、イエス様が神の子であることを知っていたのです。石をパンに変えるこ

とのできる力も持っていることも知っていました。それで、その力を自分の飢えを満たす

ために用いなさいと誘惑したのです。イエスさまは言われました「『人はパンだけで生きる

ものではなく、神の口から出る一つ一つの言で生きるものである』と書いてある」人が生

きていく上で、大事なものがなんであるかが示されます。飢えている人々にはパンが必要

です。しかし、パンの問題が解決すれば、人間は幸福になれるのかと言うとそうではあり

ません。心の問題については、神さまのお言葉が必要です。すると、悪魔はイエスさまを

エルサレムの宮の頂上に連れて行き、言いました「もし、あなたが神の子であるなら下へ

飛び降りてごらんなさい。『神はあなたのために御使たちにお命じになると、あなたの足が

石に打ちつけられないように、彼らはあなたを手でささえるであろう』と書いてあります」

イエスさまは言われました「『主なるあなたの神を試みてはならない』とまた書いてある」

 

サタンは三つの誘惑に失敗しました。イエスさまは神のみ言葉に従うことを第一とされ

ました。本当の幸福は神さまのお言葉に生かされ、神の御心に従って生きることだと、

私たちに教えてくださったのです。