2021、4、18        復活節第3主日礼拝       牧師 川﨑善三

「新しい命」                       列王紀上17:17~24

紀元前850年頃の話です。イスラエルの国は、ソロモン王のあと二つの国に分裂して

しまいます。北の方の国、北イスラエル王国にアハブという人が、王になりました。彼

はシドンびとの王の娘と結婚しました。この娘がバアルという偶像を礼拝する女性であ

ったので、アハブ王もバアルに仕えるようになりました。そこで、アハブ王はイスラエ

ルに住む主の預言者を迫害し、殺してしまいます。イスラエルの国はバアルという異国

の神を礼拝する国になってしまったのです。そのような暗黒の時代に預言者エリヤが登

場するのです。「テシベびとエリヤはアハブに言った『わたしの仕えているイスラエルの

神、主は生きておられます。わたしの言葉のないうちは、数年雨も露もないでしょう』」

(列王紀上17:1)預言者エリヤは、神の言葉を信じる人でした。この国は神さまに対して

罪を犯しているので、雨が降らなくなるでしょうと言ったのです。エリヤが王のもとか

ら出ていくと、神がこう言われました「ここを去ってヨルダンの東にあるケリテ川のほ

とりに身を隠しなさい」エリヤは神さまの言われるとおりにしました。やがて、その川

の水はかれてしまいました。また、神さまの言葉が臨んで言われました「立ってシドン

に属するザレパテに行って、そこに住みなさい。わたしはそのところのやもめ女に命じ

てあなたを養わせよう」

エリヤが町に着いたとき、ひとりの女がたきぎを拾っていました。エリヤは言いました

「手に一口のパンを持ってきてください」すると、この女性は言いました「あなたの神、

主は生きておられます。わたしにはパンはありません。ただ、かめに一握りの粉と、び

んに少しの油があるだけです。今わたしはたきぎ二、三本を拾い、うちに帰って、わた

しと息子のためにそれを調理し、それを食べて死のうとしているのです」預言者エリヤ

は、神さまがわたしをこの町につかわされた理由がわかりました。神さまは、この女と

子供を助けるために、わたしをここにつかわされたのだと悟りました。エリヤは女に言

いました「恐れることはありません。行ってあなたの言ったとおりにしなさい。

しかしまず、わたしのために小さいパンを、一つ作って持ってきなさい。それから、あ

なたとあなたの子供のために作りなさい。『主が雨を地のおもてに降らす日まで、かめの

は尽きず、びんの油は絶えない』とイスラエルの神、主が言われるからです」神さまは、

このようにしてやもめ女とその子を養ってくださったのです。

その後、この女の男の子が病気になりました。そして、その病がだんだん重くなり、そ

の子は死んでしまいました。女はエリヤに言いました「神の人よ、あなたはわたしに、

何の恨みがあるのですか。あなたはわたしの罪を思い出させるため、またわたしの子を

死なせるためにおいでになったのですか」エリヤは、女の言葉に答えず男の子を自分の

部屋に運び、神さまに祈りました。「わが神、主よ、あなたはわたしが宿っている家のや

もめにさえ災いをくだして、子供を殺されるのですか。この子供の魂をもとに帰らせて

くだい」神さまはエリヤの祈りを聞いてくださり、その子供の魂はもとに帰って、生き

返りました。やもめ女はその子を、改めて、神さまから預かりものとして大切に育てま

した。