2021,8、1      聖霊降臨節第11主日礼拝      牧師 川﨑善三

「弟子たちの派遣」                   マタイ9:35~10:15

 イエス・キリストの宣教活動が、新しい段階に移ろうとしていました。それまではイエ

スさまご自身がすべての町々、村々を巡り歩いて福音を宣べ伝えておられました。これか

らは、弟子たちがつかわされて福音を宣べ伝える段階になっていったのです。

「また群衆が飼う者のない羊のように弱り果てて、倒れているのをごらんになって、彼ら

を深くあわれまれた」(マタイ9:36)ユダヤ人の群衆は、まるで羊飼いのいない羊のような

有様でした。そのような人々に、イエスさまは丁寧に接して下さり、その病を癒し、心の

糧を与え、人々を励まし助けて下さったのです。

「収穫は多いが、働き人が少ない。だから、収穫の主に願って、その収穫のために働き人

を送り出すようにしてもらいなさい」神さまに助けを求める人々は、今の時代にもたくさ

んいます。それらの人々に福音を宣べ伝え、救いをもたらすために働く人の数が少ないと、

イエスさまは言われました。今日もそのとおりです。私たちは、神さまに働き人を送り出

して下さいと祈っていかなければなりません。

「イエスは十二弟子を呼び寄せて、汚れた霊を追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずら

いをいやす権威をお授けになった」(マタイ10:1)まず、イエスさまは十二弟子に、汚れた

霊を追い出し、あらゆる病気、あらゆるわずらいをいやす権威をお授けになりました。イ

エス・キリストの弟子に必要なものは、権威と力です。悪霊を追い出すのに、弟子たちは

イエスさまの名前によって追い出しました。イエス・キリストの御名に権威があったので

す。「イエスは、この十二人をつかわすに当たり、彼らに命じて言われた『異邦人の道に行

くな。またサマリヤ人の町にはいるな。むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところに

行け』」(マタイ10:5、6)イエスさまは十二使徒に、異邦人やサマリヤ人の所に行くなと

言われました。これは、彼らを軽視してそう言われたのではありません。福音は、まずユ

ダヤ人に伝えられ、そしてユダヤ人からサマリヤ人、それから異邦人へと伝えられると言

われたのです。「病人をいやし、死人をよみがえらせ、重い皮膚病の人をきよめ、悪霊を追

い出せ。ただで受けたのだから、ただで与えるがよい」(マタイ10:8)病人を癒したり、悪

霊を追い出したりした奇跡によって代価を受けとってはならない。それらの権威と力は、

ただで受けたのだから、ただで施しなさい。すると、使徒たちは生活できたのでしょうか。

弟子たちは、どの町、どの村へ行っても、その町で自分たちを受けいれてくれる人の所に

言って厄介になりました。そこを拠点として、その町全体に福音を宣べ伝えたのです。

「わたしがあなたがたをつかわすのは羊をおおかみの中に送るようなものである。だから、

へびのように賢く、はとのように素直であれ」(マタイ10:16)イエスさまは、今日、わた

したちを宣教のために派遣されます。わたしたちは、今日の十二使徒です。

              

「さあ、わたしはあなたがたをつかわす」とイエスさまは言われます。