2021、9、5     聖霊降臨節第16主日礼拝     牧師 川﨑善三

「枯れた骨」                     エゼキエル37:1~14

 バビロンの王ネブカデネザルによって、エレサレムはBC586年に焼き滅ばされてしま

います。エルサレムの町が陥落し神殿を失ったイスラエルの民は世界を流浪する民となっ

てしまうのです。

預言者エゼキエルは、BC597年からBC570年ごろまでバビロンにいたと言われてい

ます。そして、彼は、神さまから幻を見せられて、それをイスラエルの人々に語り伝え

ました。エゼキエルが祈っていると、主の霊が彼の上に臨み、彼を薄暗い谷の中に導か

れました。エゼキエルは薄暗い谷の中にあるのを、目をこらして見ました。そこには、

はなはだ多くの骨が散乱していました。それらの骨は、いたく枯れていました。手に触

ったならば、すぐに壊れてしまいそうな骨でした。神さまは、エゼキエルに言われまし

た「人の子よ、これらの骨は、生き返ることができるのか」エゼキエルは、神さまがこ

れから何事をしようとしておられると察知しました。そこで、こう言ったのです。「主な

る神よ、あなたはご存じです」主なる神は、エゼキエルに言われました「これらの骨に

預言して言え。枯れた骨よ、主の言葉を聞け。主なる神はこれらの骨にこう言われる。

見よ、わたしはあなたがたのうちに息を入れて、あなたがたを生かす。わたしはあなた

がたの上に筋を与え、肉を生じさせ、皮でおおい、あなたがたのうちに息を与えて生か

す。そこで、あなたがたはわたしが主であることを悟る」  

エゼキエルは、神の言葉を骨に向かって語り聞かせたのです。神はこう言われる「わた

しはあなたがたのうちに息を入れて、あなたがたを生かす。わたしはあなたがたの上に

筋を与え、肉を生じさせ、皮でおおい、あなたがたのうちに息を与えて生かす」

エゼキエルが言い終わると、それに答えるかのように、声がありました。そして、骨と骨

とが組み合わされていく音が聞こえてきました。やがて、人体模型のように骨が組み合わ

されました。そして、骨と骨を結び合わせる筋が生じ、肉がつき、皮がそれをおおいまし

た。ひとりの人間の体が、あちらこちらに出現したのです。しかし、その人々は、まだ生

きている人間でありませんでした。神さまはエゼキエルに言われました「人の子よ、息に

預言せよ、息に預言して言え。主なる神はこう言われる、息よ、四方から吹いてきて、こ

の殺された者たちの上に吹き、彼らを生かせ」エゼキエルは、神さまから言われたとおり

に預言すると、四方から激しい風が吹いてくるような音が聞こえ、息が人々のうちに入り

ました。すると、彼らは生き、その足で立って、言葉を語るようになったのです。その数

は数えきれないほどの人数であったと言うのです。

 この枯れた骨が生き返ると言う幻は、わたしたちに対する神さまの約束でもあります。

わたしたちもこの枯れた骨のような存在であったのです。「あなたがたは、先には自分の罪

過と罪によって死んでいた者であった」(エペソ2:1)枯れた骨と同じような状態であった私

たちを、神さまは生き返らせてくださったのです。私たちはこの事を証するために立てら

れているのです。