2021、10、3         聖霊降臨節第19主日礼拝       牧師 川﨑善三
「心をいれ変えて」                    マタイ21:28~46 

                             

 受難週の2日目、月曜日のことです。イエス様が、エルサレムに入り神の宮で人々に語

っておられる時、祭司長たちや民の長老たちがやってきてイエス様に言いました「何の権

威によって、これらのことをするのですか。誰が、そうする権威を授けたのですか」神の

宮で人々に説教する権威を誰から授けられたのかと、祭司長たちは言うのです。神の宮で

そのようなことをするには、サンヒドリン(70人議会)の許可をもらっているのか、それと

も祭司やレビ人の許しを得ているのかと尋ねたのです。それに対して、イエス様は彼らに

言われました「わたしも一つだけ尋ねよう。あなたがたがそれに答えてくれたなら、わた

しも何の権威によって、これらのことをするのか答えよう。ヨハネのバプテスマはどこか

ら来たのであったか、天からであったか、人からであったか」ヨハネがヨルダン川でバプ

テスマを授けていたのは、天からの権威、すなわち神の許しを得て授けていたのか、それ

とも、人からの権威すなわちヨハネ自身が勝手に行っていたのか、あなたがたはどう思っ

ているのかと、尋ねられたのです。彼らは予想もしなかったイエス様の質問に戸惑い、互

いに論じ合いました「もし天からだと言えば、ではなぜ彼を信じなかったのかというだろ

う。しかし、もし人からだと言えば、群衆が恐ろしい。人々はヨハネを預言者だと思って

いるのだから」ユダヤ人の群衆は、宗教的な事柄について非常に熱狂的な行動をとること

がありました。もし、祭司長たちがヨハネは人からの権威でバプテスマを授けていると言

ったなら、たちまち群衆は彼らのところに殺到してきて、石を投げ始める可能性がありま

した。また、天からだと言えば、なぜ、彼を信じなかったのかと、イエスは言うだろう。

そこで、彼らは「わたしたちにはわかりません」と答えました。彼らはイエス様を訴える

口実を得ようとした企ては、見事に失敗してしまいました。イエス様は彼らと周りにいる

人々に対して話を続けられました「ある人に2人の子があった。父は兄のところに行って

『子よ、今日ぶどう園に行って働いてくれ』」 兄は「お父さん、参ります」と答えました

が、実際は行きませんでした。また父は弟のところへ行って同じように「ぶどう園へ行っ

て働いてくれ」と言いました。すると、弟は「嫌です」と言いました。しかし、あとから

心を変えて出かけて行き、父の仕事を助けました。イエス様は祭司長たちに尋ねて言いま

した「この2人のうちどちらが父の望み通りにして、父から喜ばれたか」祭司長たちは「あ

との者(弟の方)です」と答えました。するとイエス様は言われました「取税人や遊女は、

あなたがたより先に神の国に入る。というのは、ヨハネがあなたがたのところに来て義の

道を説いたのに、あなたがたは心をいれ変えて、彼の言うことを聞かなかった。

 さて、祭司長たちと取税人や遊女の違いがどこにあるかを考えてみましょう「ヨハネが

あなたがたのところに来て、義の道を説いたのに、あなたがたは彼を信じなかった。とこ

ろが取税人や遊女たちは彼を信じた」(マタイ21:32)取税人や遊女はヨハネを信じて、

心をいれ変えてバプテスマを受けました「心をいれ変えて」聖書の話を聞いて納得したな

らば、わたしたちも心をいれ変えて生き方を変えていきましょう。