2021、10、10     聖霊降臨節第21主日礼拝    牧師 川﨑善三
 
「招かれている人々」                    マタイ22:1~14
 

   

 イエスさまは、ご自分の十字架の死が間近に迫っていることを知っておられたうえで、

祭司長たちや民の長老たちが悔い改めることを、切に望んでおられました。そして、譬を

持って彼らに語って言われました。「天国は、ひとりの王がその王子のために、婚宴を催す

ようなものである」。王さまは、王子の婚宴に招かれている人々に僕たちを送り、こう言い

ました「さあ、食事の用意ができました。牛も肥えた獣もほふられて、すべての用意がで

きました。さあ、婚宴においでください」結婚式は、あらかじめ、その時が決まっていま

す。時と時間が招待客に通知されて、その時間になると招待客がやってくるものです。と

ころが、婚宴の当日、だれもやってこなかったのです。そこで、王さまから使いの者がや

って来て、そのことを伝えると人々はその知らせを無視したのです。彼らは知らぬ顔をし

て、ひとりは自分の畑に、ひとりは自分の商売に出て行き、またほかの人々は、僕たちを

つかまえて侮辱を加えた上、殺してしまいました。ユダヤ人は、神さまに選ばれた民であ

りながら、自分の生活や商売に没頭し、神の招きに応じなかったのです。それだけでなく、

王さまの招待を無視し僕たちをつかまえて殺すという敵対的の行動をとりました。それに

対して、王さまは立腹し、軍隊を送ってその人殺しどもを滅ぼし、その町を焼き払ってし

まいました。やがて、四十年後に起こるエルサレムの町の滅びを、イエスさまは預言され

たのです。それから、どうなったのでしょうか。「それから僕たちに言った、婚宴の用意は

できているが、招かれていたのは、ふさわしくない人々であった。だから、町の大通りに

出て行って、出会った人はだれでも婚宴に連れてきなさい」福音が、ユダヤ人から異邦人

に向かって語られるという事の譬です。僕たちは、王さまに言われたとおり、町の大通り

に出て行って、だれでも婚宴に連れてきました。婚宴の席は、客でいっぱいになりました。

やがて、王さまは客を迎えようと婚宴の席にやってこられました。すると、ひとりの人が

王さまの目にとまりました。この人は礼服を着ていなかつたのです。その頃の王さまの婚

宴では、招かれた人々に王さまは礼服を準備し、その礼服を着て出席するのが習わしであ

りました。ところが、その人は王さまから支給された礼服を着ていなかったのです。これ

は王さまに対する軽視であり、侮辱でありました。

 わたしたちは、罪の悔い改めもしないまま、自分の義を携えて神さまの前に立つことは

できません。イエスさまを信じることによって与えられる新しい衣を着て、神さまの前に

出るのです。「キリストは神に立てられて、わたしたちの知恵となり、義と聖とあがないと

になられたのである」(Ⅰコリント1:30)わたしたちはイエスさまのきよさ、イエスさまの

あがないによって、真っ白な衣を着せていただいて、神さまの御前に立たせていただける

のです。せっかく婚宴に招かれたのに、王さまの用意してくださった礼服を着なかったそ

の人は、外の暗やみにほうり出されてしまいました。わたしたちは、このようなことが起

こらないようにしなければなりません。イエスさまは言われました「招かれる者は多いが、

選ばれる者は少ない」。