2022、4、17      復活節第1主日礼拝      牧師 川﨑善三

「キリストの復活」                   マルコ16:1~18

「父よ、わたしの霊をみ手にゆだねます」と言って、イエスさまは息をひきとられました。その時、神殿の幕が上から下にまっぷたつに裂け、至聖所が聖所から見ることができるようになりました。イエスさまの贖いが完成したしるしとして、神と人との隔ての幕が取り除かれたのです。

 ユダヤ人たちは安息日に死体を十字架の上に残しておくまいと思って、ピラト総督に願い出て、死体を十字架から取りおろすことにしました。そこで、ローマの兵卒がふたりの犯罪人とイエスさまの死体を十字架から取りおろしました。ひとりの兵卒が、やりでイエスさまのわき腹を刺しとおしました。すると、血と水が流れ出ました。すべて、聖書の預言が成就するために、ローマの兵卒はそのように行動したのです。それから、アリマタヤのヨセフという人が、イエスさまの遺体を引き取りたいとピラトのもとに願い出ました。この人は、ユダヤ人をはばかって、ひそかにイエスさまの弟子になっていました。前に夜、イエスさまのところに来たことのあるニコデモも没薬と沈香をまぜた香料を持ってきてイエスさまの遺体に塗り、お体を亜麻布で巻いて、アリマタヤのヨセフが準備していた新しい墓に、遺体をおさめて帰っていきました。それを女の弟子たちも見届けて帰りました。金曜日の夕方のことです。安息日は金曜日の夕方から土曜日の夕方までの一日です。女たちは土曜日の夕方、安息日が終ると急いで香油を買い求めました。そして、夜が明けると同時に墓に急いだのです。日曜日の朝早く、マグダラのマリヤとヤコブの母マリヤとサロメが、墓に急ぎました。彼らは「だれが、わたしたちのために、墓の入口から石をころがしてくれるでしょうか」と話し合っていました。イエスさまの遺体を弟子たちが盗むかも知れないと思った祭司長たちは、ピラトに申し出て墓の入り口に大きな石をころがし封印していたのです。

ところが、彼女たちが墓に着く前に大きな地震がありました。それは主の使が天から下り、墓の入り口の石をわきへころがし、その上すわったからです。女たちは、墓の入り口が開かれていたので、墓の中に入りました。すると、真白な長い衣を着た若者が、イエスさまが寝かされていたと思われる所にすわっていました。その若者は言いました「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレ人イエスを捜しているのであろうが、イエスはよみがえって、ここにはおられない。ごらんなさい、ここがお納めした場所である」イエスさまはよみがえられたのです。信じられないようなことが起こったのです。弟子たちはこの事を信じたのでしょうか。マルコ福音書では、弟子たちは信じなかったという言葉が三度も記されています。

今日、わたしたちは、イエスさまがよみがえられたということを信じるのでしょうか。それとも、信じないのでしょうか。主は言われます「信じない者にならないで、信じるものになりなさい」イエスさまが、よみがえられたということを信じましょう。