2022、4、24      復活節第2主日礼拝      牧師 川﨑善三

「わが主よ、わが神よ」               ヨハネ20:19~31

 日曜日の朝、よみがえられたイエスさまに出会った最初の人は、マグダラのマリヤでした。その次に出会った人は誰だったでしょうか。「この日、ふたりの弟子が、エルサレムから七マイルばかり離れたエマオという村へ行きながら、このいっさいの出来事について互いに語り合っていた」(ルカ24:13、14)このふたりの弟子は、すでにマリヤの報告を受け、イエスさまの墓が空っぽになっていたこと、イエスさまがよみがえられてマリヤに現れ、声をかけられたことを聞いていました。しかし、ふたりはイエスさまがよみがえられたという事を信じていませんでした。そんな彼らに、イエスさまは近づき、彼らと共に歩き、声をかけられたのです。「あなたがたは一体、何事を話し合っているのか」クレオパという弟子は答えて、言いました「あなたはこのごろ、この都で起こったことをご存じないのですか」「それは、どんなことか」「ナザレのイエスのことです」「わたしたちは、イエスさまの弟子であり、この方がイスラエルを救ってくださると信じて、お従いしていたのです。ところが、イエスさまは十字架につけられて死んでしまわれました。ところが、わたしたちの仲間である数人の女たちが、わたしたちを驚かせました。イエスさまは墓の中におられず、よみがえられたというのです。仲間の者が、墓に行くと女たちが言ったとおり、イエスさまのお体は墓の中に見当たりませんでした」

このふたりの弟子も、イエスさまがよみがえられたという事を信じなかったのです。そこで、イエスさまは、ふたりに聖書を説きあかして言われました。キリストは必ず、苦難を受けてその栄光に入るはずではなかったのかと語られたのです。それでも、ふたりは、目の前にいるのがイエスさまであると気がつきませんでした。やがて、宿屋に泊まり、食卓につき、イエスさまがパンを取り、祝福して彼らに渡して下さったとき、彼らはイエスさまだと気がつきました。ふたりは急いで、エルサレムに引き返し、弟子たちにこの話をしました。話していると、イエスさまが現れて「やすかれ」と言われたのです。それから、八日ののちに、トマスにも現れてくださいました。イエスさまはトマスに言われました「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手をのばしてわたしのわきにさし入れてみなさい。信じない者にならないで、信じる者になりなさい」

トマスはイエスさまに答えて言いました「わが主よ、わが神よ」イエスさまは彼に言われました「あなたはわたしを見たので信じたのか。見ないで信じる者は、さいわいである」見ないで信じる者はさいわいであると、イエスさまは言われます。まさにわたしたちは見ないで信じるものであります。「あなたがたは、イエス・キリストを見たことはないが、彼を愛している。現在、見てはいないけれども、信じて、言葉につくせない、輝きにみちた喜びにあふれている。それは、信仰の結果なるたましいの救いを得ているからである」(Ⅰペテロ1:8、9)わたしたちは、イエスさまに出会ったわけではありませんが、イエスさまがよみがえられたことを信じています。それは、わたしたちがたましいの救いを得ているからてず。