2022、6、19           聖霊降臨節第3主日礼拝     牧師 川﨑善三

「大胆に御言葉を」                  使徒行伝4:13~31

 ペンテコステの出来事のあと、ご聖霊の働きはますます、盛んになっていました。

エルサレムに教会が生まれましたが、弟子たちは、神の宮に上って祈ることを日常としていました。ある日のこと、ペテロとヨハネが午後3時の祈りのとき、宮の上ろうとして「美しの門」と呼ばれる宮の門のところに差しかかりました。すると、その門のところに生まれながら足のきかない人がすわっていました。この人は40歳あまりの人で、毎日その門の入り口にすわり、施しをこうていました。その前をペテロとヨハネが通りかかったのです。その人は、ペテロとヨハネを見て、施しをこいました。すると、ペテロとヨハネは彼をじっと見つめ、「わたしたちを見なさい」と言いました。この人は何かもらえるだろうと期待して、ふたりに注目しました。すると、ペテロが言いました「

金銀はわたしにはない。しかし、わたしにあるものをあげよう。ナザレ人イエス・キリストの名によって歩きなさい」金銀をこの人に与えることは一時的な助けになるでしょうが、根本的な救いにはなりません。神さまは彼の思っていた以上のことをしてくださいました。ペテロが、彼の右手を取って起こしてやると、足と、くるぶしとが強くなって、この人は踊りあがって立ち、歩き出しました。そして、踊ったり、歩きまわったりして神を賛美し、ペテロとヨハネと共に、宮に入って行きました。それまで、この人は神の宮に入ることができなかったのです。ペテロとヨハネは、神の宮でこの人が歩けるようになったいきさつを人々に語りました。その日、彼らの話を聞いた人たちは、イエスさまを信じました。その数は五千人ほどになりました。

このことが問題となり、祭司たち、宮守がしら、サドカイ人たちが、ふたりを捕えて留置所に入れました。あくる日、ふたりは議会に立たされ、尋問されたのです。「あなたがたは、いったい、何の権威、また、だれの名によって、このことをしたのか」ペテロトヨハネは言いました「わたしたちはナザレ人イエス・キリストの名によって、この人が歩けるようにしたのです。この人による以外に救いはない。わたしたちを救いうる名は、これを別にしては、天下のだれにも与えられていない」祭司たち、宮守がしら、サドカイ人は、ペテロとヨハネをおどし、今後はいっさい、この名によって語ってはならない」言いました。しかし、ふたりは「神に聞き従うよりも、あなたがたに聞き従う方が、神の前に正しいかどうか、判断してもらいたい」と言いました。そして、ふたりは仲間の者たちのところに帰って、いっさいの事を報告しました。一同はこれを聞くと、口をそろえて、神に祈りました「主よ、いま、彼らの脅迫に目をとめ、僕たちに、思い切って大胆に御言葉を語らせて下さい」ご聖霊は、わたしたちに語る勇気を与えて下さいます。神の言葉を語るとき、わたしたちは祈って大胆に語れるよう、神さまにお願いしましょう。