2022、10、9     聖霊降臨節第19主日礼拝     牧師 川﨑善三 

「時がきた」                     マルコ14:27~42

最後の晩餐の締めくくりは、聖餐式の制定でした。

「一同が食事をしているとき、イエスはパンをとり、祝福してこれをさき、弟子たちに

与えて言われた、「取れ、これはわたしのからだである」また、言われた「これは、多く

の人のために流すわたしの契約の血である」わたしたちは、イエスさまの十字架の血に

よって罪のさばきから免れるのです。イエスさまの犠牲によって、わたしたちと神さ

まとの間に新しい契約が結ばれるのです。イエスさまの血と肉が、わたしたちの救いとなるのです。

イエスさまと弟子たちは、さんびを歌った後、オリブ山に出かけて行かれました。

イエスさまは、ゲッセマネの園に来られた時、弟子たちに言われました「わたしが祈っ

ている間、ここにすわっていなさい。そして、ペテロ、ヤコブ、ムヨハネを連れて、園

の奥に進んで行かれました。イエスさまは恐れおののき、また悩みはじめられました。

十字架の恐ろしさと神との断絶を経験しなければならないと言う恐ろしさを垣間見られ

たからです。三人の弟子に、こう言われました「わたしは悲しみのあまり死ぬほどであ

る。ここに待っていて、目をさましていなさい」わたしは、これから神に祈ります。あ

なたたたちも、わたしのために祈って下さいと言われたのです。イエスさまは少し進ん

で行って、地にひれ伏し、もしできることなら、この時を過ぎ去らせてくださるように

と祈りつづけ、そして言われました「アバ、父よ、あなたにはできないことはありませ

ん。どうか、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、

みこころのままになさってください」それから、弟子たちのところにもどってこられる

と弟子たちは眠っていました。そこで、ペテロに言われました「シモンよ、眠っている

のか。ひと時も目をさましていることができなかったのか。誘惑に陥らないように、目

をさまして祈っていなさい。心は熱しているが、肉体が弱いのである」こんなことが、

三度もありました。そして、最後にこう言われました「時がきた。見よ、人の子は罪人

らの手に渡されるのだ。立て、さあ行こう。見よ、わたしを裏切る者が近づいてきた」

「時がきた、さあ行こう」と、イエスさまは立ち上がられたのです。わたしたちも、立て、さあ行こうと、前に向かって進ませていただきましょう。