2023、3、5       受難節第2主日礼拝        牧師 川﨑善三

「神の指によって」                    ルカ11:14~26

 イエさまのご生涯において、おびただしい数の奇跡を数えることができます。

天使の告知、処女降誕、東の博士たちを星が導いた事件、変貌山の出来事、嵐を静められたこと、水の上を歩かれたこと神殿の幕が裂けたこと、復活と顕現等。これらの奇跡以外にイエスさまが行われた奇跡は、聖書に35度記録されています。           ①肉体の癒しについて 17度。②超自然の奇跡 9度。③悪霊を追い出された奇跡 6度④死から生き返る 3度。以上で、35度の奇跡を数えることができますが、この他にも、イエスさまは数えきれない奇跡を行われました。

「それから、彼らはカペナウムに行った。そして安息日にすぐ、イエスは会堂にはいって教えられた。―――ちょうどその時、汚れた霊につかれた者が会堂にいて、叫んで言った「ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの係わりがあるのです。わたしたちを滅ぼしにこられたのですか。あなたがどなたであるか、わかっています。神の聖者です」(マルコ1:21、23、24)イエス様は、ガリラヤ湖畔のカペナウムという町を拠点として、伝道しておられた時の出来事です。イエスさまの教えは、律法学者たちの語る教えのようなものではありませんでした。イエスさまの教えは、権威ある者のような教えでした。神の言葉を聞いて嫌がるのは、悪霊どもです。その時、どうして汚れた霊が会堂にいたのか、よくわかりませんが、悪霊にとりつかれた人が叫び始めたのです。「あなたがどなたであるか、わかっています。神の聖者です」律法学者もパリサイ人たちも、イエスさまがだれであるかわかっていませんでした。しかし、すでに汚れた霊、悪霊は、イエスさまは神の聖者であることを知っていたのです。イエスさまは、汚れた霊に命じて言われました「黙れ、この人が出ていけ」すると、汚れた霊は、この人をひきつけさせ、大声をあげてこの人が出て行きました。

サタンとその仲間たちは、今でも私たちを誘惑しようとやってきます。それに対して、私たちはどうすべきでしょうか。「愛する兄弟たちよ、堅く立って動かされず、いつも全力を注いで主のわざに励みなさい」(Ⅰコリント15:58)イエスさまから離れないように、信仰に堅く立って、教会から離れないようにいたしましょう。サタンは全力を注いで誘惑してきます。私たちも全力を注いで、イエスさまから離れないようにいたしましょう。