2023、6、4      聖霊降臨節第2主日礼拝       牧師 川﨑善三

「弟子たちの喜び」                      ルカ10:1~20

イエスさまの所には、たくさんの人が集まってきました。病が癒され、問題が解決し、その日からイエスさまの弟子として従ってくる人が何人もいました。そんな中から何人かの人を選んで、イエスさまは、福音を至る所の人々に宣べ伝えるためにつかわされました。  

イエスさまは七十二人を選び、行こうしておられたすべての町や村へ、ふたりずつ先につかわされました。彼らが町に入ったなら、必ず喜んで迎えてくれる家があるとイエスさまは言われました。あなたがたを喜んで迎えてくれる家があれば、「平安がこの家にあるように」と祈りなさいと言われました。「しかし、どの町へはいっても、人々があなたがたを迎えない場合には、大通りに出て行って言いなさい。『わたしたちの足についているこの町のちりも、ぬぐい捨てて行く。しかし、神の国が近づいたことは、承知しているがよい』」(ルカ10:10、11)そして、イエスさまは、これまで福音を宣べ伝えても信じなかった町の名を挙げて、嘆かれました。コラジン、ベッサイダ、カペナウム。イエスさまが伝道の拠点とされていたカペナウムの町も、イエスさまのお言葉に聞き従わなかったと言うのです。

さて、伝道につかわされた七十二人の人々の成果は、どうだったのでしょうか。七十二人が喜んで帰ってきて言った「主よ、あなたの名によっていたしますと、悪霊までがわたしたちに服従します」彼らは喜び、イエスの弟子であることに誇りを感じたと思います。しかし、本当の喜びはそんなことではないと、イエスさまは言われました。「霊があなたがたに服従することを喜ぶな。むしろ、あなたがたの名が天にしるされていることを喜びなさい」(ルカ10:20)天に名が記されている、救われていることの方が大きな働きをするよりも尊いのだと、イエスさまは言われたのです。

「天に名がしるされている」何と、すばらしいことでしょうか。
このことこそが、真の喜びであるとイエスさまは言われます。感謝いたしましょう。