2023、6、25     聖霊降臨節第5主日礼拝       牧師 川﨑善三

「罪人が悔い改める」                    ルカ15:1~10

 イエスさまのまわりには、取税人や罪人たちがたくさん集まっていました。それを見たパリサイ人や律法学者たちは言いました「この人は罪人たちと一緒に食事をしている」パリサイ人たちは、罪人と一緒に食事をするなど考えもよらないことであったので、そう言ったのです。

 そこで、イエスさまは三つのたとえをお話しになりました。いなくなった一匹の羊、失われた一枚の銀貨、そして、放蕩息子の話をパリサイ人に対してお話しになりました。イエスさまは罪人と一緒に食事をすることを喜んでおられました
るそれは、いなくなった羊を見つけたようなものだと言われるのです。ある人が百匹の羊を持っていました。ところがある日、一匹の羊がいなくなりました。すると、その人はいなくなった羊を探しに行きました。山を越え、谷を越え、捜しまわって、やっとその羊を見つけました。その人は羊を肩に乗せ、家に帰ってきました。そして、友人や隣り人を呼び集めて「わたしと一緒に喜んでください。いなくなっていた羊を見つけましたから」と言って、みんなでお祝いをしたというのです。

 また、ある女が銀貨を十枚持っていましたが、ある時その中の一枚をなくしてしまいました。彼女はあかりをつけて、家中を掃きそれを見つけるまで注意深く捜しました。すると、その一枚が見つかりました。女は女友達や近所の女もーたちを呼び集めて言いました「わたしと一緒に喜んでください。なくした銀貨が見つかりましたから」そして、イエスさまはこう言われたのです。罪人がひとりでも悔い改めるなら、神の御使たちの前でよろこびがあるであろう。
 罪人が悔い改めるならば、神の御前につかえる天の使たちが大喜びするであろうと

言われたのです。もちろん、神さまの喜びも大きいことであります。だのに、パリサイ人たちよ、あなたがたはわたしが罪人たちと食事をするのを見て喜んでくれないのか、わたしと一緒に喜んでくれと、イエスさまは言われるのです

「主なる神は言われる。わたしは生きている。わたしは悪人の死を喜ばない。むしろ悪人が、その道を離れて生きるのを喜ぶ」(エゼキエル33:11)罪人が悔い改めて、悪を離れることを、神さまは待っておられます。

「神は、すべての人が救われて、真理を悟るに至ることを望んでおられる」(Ⅰテモテ2:4)