2024年9月22日　説教要旨

【悔い改めと新しい歩みへの招き】

ルカ3-1～17を通して、御国に入るための「悔い改め」と「新しい歩み」について学びました。私たちの信仰生活において、ヨハネが語る悔い改めの重要性は、大きな影響を与えます。

1. ヨハネの召命と働きの背景

冒頭の部分（ルカ３-1～2）では、当時の歴史的・政治的背景が詳細に説明されています。ルカは、ヨハネが活躍した時代の支配者や宗教的指導者を具体的に挙げることで、この出来事が歴史上の事実であり、また神の計画が具体的な時代の中で進んでいることを強調しています。神の働きは、政治的な権力者の動向に左右されるものではなく、その中でも確実に進められていくのです。

2. ヨハネのメッセージ：悔い改めのバプテスマ

「悔い改め」という言葉は、ギリシャ語で「メタノイア」と言い、心を完全に変えることを意味します。これは単なる感情的な後悔や自己反省に留まらず、神に対して心を向け、神の道に従って生きる決断をすることを意味します。ヨハネのバプテスマは、この悔い改めの象徴であり、古い生き方を捨て、新しい生き方を始めることを表しています。悔い改める者には、救いの道が用意されています。

3. 実を結ぶ悔い改め

ヨハネは、ただ口先だけの悔い改めではなく、「実を結ぶ悔い改め」を強調しています。悔い改めは言葉や外見だけのものではなく、私たちの行動や生き方に現れるべきものです。神の前では誰もが個人的に悔い改め、神との関係を正す必要があるということです。

ここから、このようなたとえ話があります。『ある果樹園の農夫が、毎年良い実を結ばない木を何本も見つけていました。彼はその木を切り倒すことに決めましたが、その前にもう一度肥料をやり、最後のチャンスを与えました。しかし、次の年もその木は実を結びませんでした。農夫はその木を切り倒し、新しい木を植えました。』神は私たちが悔い改め、実を結ぶ生活を送ることを望んでおられます。もし私たちがその呼びかけを無視するなら、最終的には実を結ばない木のように取り除かれてしまうのです。しかし、悔い改める者には新しい命が与えられ、豊かな実を結ぶ機会が与えられます。

4. 人々の応答：具体的な悔い改めの実践

悔い改めとは、具体的な生活の中で現れるものです。それは他者との関係において、正直であり、公正であり、愛を持って接することです。神との正しい関係は、私たちの日常生活にも現れます。

まとめ, 悔い改めは単なる感情的な反省にとどまらず、具体的な行動と生き方の変革を伴うものです。その先にあるのは、イエス・キリストによる新しい命と聖霊のバプテスマです。私たちもまた、日々の生活の中で悔い改めの実を結び、神の恵みと愛を証しする者となりましょう。