| 2026.3.1 「み言葉を宿らせなさい」 牧師 坊向輝國
『キリストの言葉を、あなたがたのうち豊かに宿らせなさい』 コロサイ3の16
わたしたちが恵まれた信仰生涯を送るためには、まず、常に礼拝を守り、神との正しい関係を保っていることが大切です。そして、もう一つは、常に祈って、神と交わっていることが大切です。そして、次は、み言葉に養われることが大切です。そこで今日はみ言葉によって霊的魂が豊かに養われることについて話します。
み言葉はわたしたちの霊的糧です。わたしたちの肉体を健康に保つためには、一日三度(人によっては二度)食事をします。これは肉の糧です。そしてこれを怠ると肉体は衰えてしまいます。それと同様に、霊的魂を養うためには、毎日み言葉によって養われておれば、恵まれた、そしてしあわせな人生を送ることができるのです。
柘植不知人先生は、「百のみ言葉は百人力、千のみ言葉は千人力」と言われました。
これはみ言葉を百信じて自分のものにしたら、その人は百人力の力ある人生を送ることができる。また千のみ言葉を信じて自分のものにしたら、その人は千人力の信仰が与えられる、ということです。
また、アメリカの生んだ有名な大衆伝道者ムーデーは、「み言葉に満たされることは、御霊に満たされることと同じだ」と言いましたが、御霊に満たされることはそれほどに大切なことです。ですから皆さんも、日々み言葉に接して、力強い信仰生涯を送ってください。きっと素晴らしい人生となることと確信しています。
詩篇百十九篇九節に、「若い人はどうしておのが道を清く保つことができるでしょうか。み言葉にしたがって、それを守るよりほかにありません」とあります。若いときは迷いも多く、また誘惑も多いときです。そんなときクリスチャンとして潔い生活を送るためには、いつもみ言葉で心が潔められることが大切です。
次に、十一節に「わたしはあなたにむかって、罪を犯すことのないように、心のうちにみ言葉をたくわえました」とあります。み言葉はサタンの誘惑に打ち勝つ力を与えてくれます。マタイ福音書四章にイエスがサタンの誘惑に遇われたところがあります。
三十歳のときに公生涯(伝道生涯)に入られましたが、その前に荒野で四十日四十夜断食して祈られました。そして、その期間が終わっていちばん空腹になったときに、サタンが来てイエスを誘惑したのです。「もしあなたが神の子であるなら、これらの石がパンになるように命じてごらんなさい」と。そのときイエスは「人はパンだけで生きるものではなく、神の口からでる一つ一つの言でいきるものである」と答えられて、誘惑に打ち勝たれたのです。そのとき、イエスが言われたこの言葉は、旧約聖書の申命記八章三節のお言葉だったのです。イエスは(ユダヤ人は比較的に申命記が好きで、よく読まれていたので)、咄嗟(とっさ)にこの言葉が出てきたに違いありません。
次に、悪魔がイエスをエルサレムの宮の頂上に立たせて、「もしあなたが神の子であるなら、下へ飛びおりてごらんなさい、あなたが地面に落ちるまえに天使があなたをささえるでしょう」と試みたところが、このときもイエスは、「主なるあなたの神を試みてはならない」と申命記六章十六節の言葉で、サタンの誘惑に勝たれたのです。
そして、イエスを高い山に連れて行き、世の栄華を見せて、「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、この世の栄誉栄華をみなあなたにあげる」と誘惑しました。このときもイエスは「主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ」と、このときも申命記六章十三節のみ言葉でサタンの誘惑に勝たれたのです。
百三十節には「み言葉が開けると光を放って、無学な者に知恵を与えます」とあります。柘植不知人先生は学歴のない人でした。それなのに、あのような大きな働きをすることが出来たのは、神から聖霊の力が与えられたからです。
最後に、八一節「わが魂はあなたの救を慕って絶えいるばかりです。わたしはみ言葉によって望みをいだきます」。だれも頼ることができなくて、苦しみのどん底にあるときに、み言葉だけが力となります。二〇一〇年の八月五日南米のチリのサンホセ炭鉱で崩落事故が起こりました。そのとき三三名の炭鉱夫が七百メートルの地下に閉じ込められ、一時は絶望視されましたが、三三名の無事が確認されました。ところが、人間が脱出するような穴を掘って救出するのには、約五カ月ほどかかるとみられましたが、六九日目に特殊カプセルで一人づつ救出されたのです。
しかし、六九日間も狭い坑道の中でパニックが起こらなかったのが不思議でした。実はオマールという年長の炭鉱夫が小型の聖書をポケットに持っていて、聖書のみ言葉を開いて励ましていたそうです。ですから、皆から「牧師さん」と呼ばれていたそうです。み言葉が皆に希望を与え、力づけたのです。
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