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2013、4、19 復活節第2主日 牧師 川﨑善三
「宣教命令」 マタイ28:11~20
ガリラヤで、イエスさまに出会った弟子たちは、自発的に、また、命じられて、エルサレムに戻りました。そして、エルサレムで、復活の主は、もう一度ご自身を彼らに示し、最後のお言葉を残され、天にお帰りになられました。「わたしは、天においても地においても、いっさいの権威を授けられた。それゆえに、あなたがたは行って、すべての国民を弟子として、父と子と聖霊との名によって、彼らにバプテスマを施し、あなたがたに命じておいたいっさいのことを守るように教えよ」マルコ福音書では、簡潔、明瞭にこう言います「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」地上における弟子たちの訓練は終わりました。イエスさまは、弟子たちを全世界に派遣されるのであります。
イエスさまのこの言葉は、事務的な簡潔さと共に、味もそっけもない調子のように感じられるかも知れません。最後の晩餐の席で、イエスさまは十字架を前にして、切々たる思いを持って語られました。イエスさまのお言葉のひとつひとつが、弟子たちの心に深く刻みつけられました。しかし、この時のお言葉は、それとは違います。「わたしは天においても地においても、いっさいの権威を授けられた」と言われました。神さまからの権威を授けられた者としての威厳に、弟子たちは圧倒されたかも知れません。しかし、イエスさまの口調は単に高圧的ではありませんでした。イエスさまは、神の僕となる弟子たちに命じられると共に、思いやりのある言葉を語って下さいました。「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」これ以上に、思いやりのある言葉、励ましの言葉はありません「わたしは、あなたと共にいる」神さまは、アブラハムに、イサクに、そしてヤコブにそう言われました。ヨセフについては、こう言われています。「主がヨセフと共におられたので、主は彼のなす事をみな栄えさせられた」(創世記39:23)モーセには、わたし自身があなたと共に行くと約束して下さいました。ヨシュアには、モーセと共にいたように、あなたと共にいると言われました。そして、弟子たちを宣教のわざに派遣するにあたっても「わたしは、世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」といわれます。イエスさまは旅に出る主人のように、弟子たちに語られました。キリストの昇天は、日没ではなく、日の出でありました。それは、弟子たちのためだけの日の出ではなく、全世界の日の出でありました。イエスさまは、罪のゆるしはエルサレムから始まるといわれます。弟子たちには、「上から力を授けられるまでは、あなたがたは都にとどまっていなさい」と言われます。上からの力を授かると、弟子たちは、過去の彼ら自身のようではなくなり、彼らの師であるイエスさまのようになるのです。「全世界に出て行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えよ」私たちの使命も、ここにあります。そして、上から授けられる力によって、この事を行うようにと主が言われたことを忘れないようにいたしましょう。
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