2018、5、20      聖霊降臨日礼拝        牧師 川﨑善三

「聖霊降臨」                        使徒行伝2:1~11

イエスさまは、よみがえられたあと弟子たちにたびたび現れて、ご自分が復活されたことを証し、神の国のことを教えられました。そして、食事を共にしているとき彼らにお命じになりました。「エルサレムから離れないで、かねて私から聞いていた父の約束を待っているがよい。すなわち、ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは間もなく聖霊によって。バプテスマを授けられるであろう」イエスさまは弟子たちに、あなたがたはまもなく聖霊によってバプテスマを授けられる、その場所はエルサレムだと言われたのです。そして、エルサレムに留まっていなさいと言われたのです。何故、そのようなことを言われたのでしょうか。エルサレムはイエスさまが十字架につけられ、息をひきとられ、埋葬された所です。弟子たちにとっては、イエスさまを見捨てて逃げ出した所です。そのような失敗を思い出す場所がエルサレムでした。これから、新しい事が始まろうとしているのに、エルサレムにいなさいと言われたのです。弟子たちは、新天地に出て行って、そこから再出発したいと思っていたかも知れません。しかし、神さまは失敗を思い出す所を勝利の出発点とし、弟子たちに自信を与えようとしておられました。弟子たちの勝利はペンテコステから始まったのです。
 イエスさまがオリブ山から昇天されたのを見届けた弟子たちは、山を下ってエルサレムに帰りました。そして、市内に行って、彼らが泊まっていた家の屋上の間に上がりました。弟子たちと婦人たち、イエスの母マリヤとその兄弟たちが共に集まり、心を合わせて、ひたすら祈りました。そして、その日がやってきました。「五旬節の日がきて、みんなの者が一緒に集まっていると、突然、激しい風が吹いてきたような音が天から起ってきて、一同がすわつていた家いっぱいに響きわたった。」イースター(復活日)から数えて50日目にあたる日、ユダヤ人たちは小麦の収穫を感謝する日として、この日を特別な日として定めていました。神さまはこの日をご聖霊降臨の日とされ、御国の収穫の初穂を刈り入れされたのです。弟子たちは聖霊に満たされて、他国の言葉で神の大きな働きを語り始めました。このことは象徴的な出来事でした。神さまは福音が全世界に宣べ伝えられるということをお示しになりました。ペンテコステの日を境にして、ご聖霊の時代が始まりました。そして、使徒の働きが記録されていきます。ステパノの殉教、パウロの回心、ピリポによるサマリヤのリバイバル。それらはみな、弟子たちの働きの記録ですが、彼らと共に働かれた聖霊なる神の働きでもあります。ですから、使徒行伝は聖霊行伝とも言われるのです。このご聖霊の働きは、今も私たちを通して続いているのです。「聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けてーーーわたしの証人となるであろう」このお言葉は今も、私たちに向けて語られている言葉であり、私たちはこの言葉によって生きていく指針を与えられます。「キリストの証人」として、生きていきましょう。