2018、9、16    聖霊降臨節第18主日礼拝      牧師 川﨑善三

「主の過越の犠牲」                    出エジプト12:21~27

 出エジプト記は、壮大な神のみわざが現されたという記録です。アブラハムの子孫ヤコブの時代に、イスラエルびとはエジプトに移住しました。彼らはエジプトの国で四百年にわたって生活していました。イスラエルびとはゴセンの地に住んで、エジプトびとと積極的に交わりませんでした。イスラエルは羊を飼う民として、エジプトびとから差別されていたからです。エジプトの王は、彼らを警戒し奴隷として虐げました。エジプトの王はイスラエルびとの男の子の赤ちゃんを、ナイル川に投げ込めという命令を出しました。そんなとき、ひとりの男の子が生まれました。この子がイスラエルびとを助け出すことになるのですが、彼は不思議な神の守りと導きによって、パロの娘の子として育てられました。そして、モーセと名づけられた彼が、神の顕現に接するのです。「モーセは羊の群れを飼っていたが、その群れを荒野の奥に導いて、神の山ホレブにきた」(出エジプト3:1)モーセは不思議なものを見ました。しばが火で燃えているのに燃えつきてしまわないのです。モーセが近寄ったとき、火の中から声が聞こえてきました。「ここに近づいてはいけない。足からくつを脱ぎなさい。あなたが立っているその場所は聖なる地だからである」私たちは、時々神さまの領域に入ろうとします。私たちの人生は神によって導かれ、神の使命に生きていかなければならないのに、自分勝手な生き方をしようとします。そんなとき、神さまは、あなたの立っている場所は聖なる地ですと言われます。モーセはくつを脱ぎました。あなたの御旨をお知らせ下さい、あなたの御心に従いますという態度をとったのです。神さまは、モーセに「わたしはあなたをエジプトにつかわして、わたしの民イスラエルをエジプトから導きださせよう」と言われました。モーセはエジプトの王のもとに言ってイスラエルの人々をエジプトから解放してくれと言いますが、パロは聞こうとしません。そこで、神さまは様々な奇跡を現されました。モーセがつえでナイル川を打つと、たちまち川の水は血に変わってしまいました。最後の奇跡は、エジプトの国のういごが主に打たれ、死んでしまうというものでした。王さまの子も奴隷の子も、家畜のういごも皆死んでしまうという災いでした。ところが、イスラエルびとの家はこの災いから免れました。神さまは言われました。「一頭の小羊をほふり、その血を家の入口の柱とかもいにぬりなさい。朝までひとりも家の外に出てはいけません。主がエジプトびとを撃たれるとき、その血を見てその入口を過ぎ越される」一頭の小羊が犠牲になってイスラエルの人々は救われました。これは、私たちの救いの事を言っています。イエス・キリストの十字架の血によって、私たちの罪がゆるされ、救われるのです。「わたしたちは、御子にあって、神の豊かな恵みのゆえに、その血によるあがない、すなわち、罪過のゆるしを受けたのである」(エペソ1:7)主の十字架の血に感謝いたしましょう。